母乳からミルクにするまで
生後三か月になった娘。完全ミルク育児(=完ミ)育ち。
成長曲線ど真ん中でぷくぷくと育っています。
今や母乳に対してもの未練は無いですが、最初は悩みました。
授乳との初戦
私がお世話になった産院は出産当日から母子同室、母乳育児推奨の産院。
母乳は産んだらすぐ出るものではなく赤ちゃんに吸わせることで次第に出てくるものなので、赤ちゃんが泣いたらとにかく吸わせる。睡眠不足の中、これでもか!というくらい乳を何度も含ませる。
大きい吸いやすいおっぱいなら、ゆったりソファーに座りフットボール抱き
などで授乳し一息つけるのだけれど、右乳首は短い+左乳首は陥没乳首の私は完敗。授乳室で鼻に玉汗つけて汗だくになってマッサージしても乳首は伸びない。悲しかった。
産院の授乳方法
ちなみに産院の授乳は
①スケール(赤ちゃんの体重計)で体重測る
②右10分・左10分ずつの授乳
③スケールで体重を測り①と比べる。(何cc母乳が出たのかわかる)
④日齢に沿って砂糖水かミルクを与える(生まれて0日目は5cc、1日目は10ccと)
でした。与える砂糖水かミルクは、母乳育児推奨のためミルクに慣れてしまうと困るということで低体重児以外ミルクは許可制。私は乳腺がそこまで開通していないせいで何度測っても2cc〜15ccしか母乳が出ず、砂糖水しか与えられない娘は生まれた時から産後4日目までで300g程度も減り痩せていきました。
母乳が出ない
先ほど書いた通り私は母乳が余り出ませんでした。けれども助産師さん曰く「母乳は大体最初の10分で出きってしまい、それ以上吸わすのは赤ちゃんを疲れさせるだけ」とのことだったので長く吸わせてみることも出来ない。(ちなみに授乳室には監視役?として必ず1人は助産師さんがいて常に授乳指導されます)
変えるとするならば授乳姿勢。そう思って色々調べたり
助産師さんにアドバイスを頂いたりしましたが、授乳姿勢に慣れないせいで準備して吸うまでに娘は疲れて寝てしまうし、助産師さんのアドバイスは一人一人違うのでAさんが言っていた通りにやってもBさんには「違う!何やってるの!」と言われる…。
一日中「もう無理…どうしたらいいの…授乳やめたい…」という気持ちと「赤ちゃんためには母乳!何がなんでも母乳で育ててやる!」という気持ちを抱き続けました。
しかし産後4日目あたりになると、マッサージのおかげで段々母乳が出るようになり、授乳の度に片側からも母乳が溢れるようになりました。しかし一向に娘の体重は増えません。完全に授乳姿勢のせいで吸えていませんでした。
助産師さんにマンツーマンで授乳姿勢を教わっても、吸えるのはその時だけで部屋で吸わせてみると全然吸えていない。切れて血が出る両乳首撫でながら私号泣。
母乳育児!諦める!
退院の日の深夜、格闘しながら授乳させているとふと助産師さんが「母乳育児に拘りはある?」と話しかけてきました。話の内容は、
・授乳時間が長いから赤ちゃんが疲れてしまう。(授乳姿勢に手こずって授乳室には毎回1時間半程度いた)
・毎日水を2Lは飲んでるし乳腺は開通してきたからこれから分泌増えるだろうけど、まだ一日に必要な量には到達していない
・続けると吸いにくい乳首はより吸いやすくなり、赤ちゃんも吸うのが上手くなるからもっと出るだろうけど、やっぱりまだ母乳は足りないので混合(母乳+ミルク)育児にしてはどうか
ということでした。(そもそも痩せてきたのでこの日から砂糖水からミルクにするよう指導があった)
ヤッター!!!!!!
そもそも泣いた日に既に完母(完全母乳)は諦めていたし、自分なりにそれぞれのメリット・デメリットを考えても母乳でなくてもいいやと思っていたので即答でした(笑)
まあ別に病院から許可を貰わなくても退院後は勝手に混合にすれば良いんだろうけれど、誰かから背中を押してもらいたかったんですよね。
ちなみに…私なりに考えたそれぞれのメリット・デメリット
母乳育児のメリット
・子宮の戻りがいい
・痩せる(助産師さん曰く80cc出たら80kcal消費だそうです)
・服を捲るだけであげられるので荷物が少ない
母乳育児のデメリット
・全く出費がないわけではなくそこそこ出費がある(母乳を出やすくするたんぽぽ茶、授乳服、授乳ケープ、母乳パッド、乳頭保護器、ランシノー等乳首を保護する薬)
・乳腺炎にかかったら1回に大体3000円×数回の突発的な出費がある
・カフェインに気をつけなければならない(カフェインを摂ると赤ちゃんが覚醒して寝なくなることがあるそう)
・食事に気をつけなればならない、食事が偏るならDHA等のサプリメントを飲む
ミルク育児のメリット
・かかる月の出費が大体固定なので分かりやすい(ミルク缶、哺乳瓶の乳首(目安一ヶ月に一回交換)、哺乳瓶消毒薬剤や哺乳瓶洗剤)
・朝服がびしょびしょじゃない
・布団が母乳で濡れない
・朝服が血生臭くない
・産後忙しい中きちんとした食事を用意しなくていい
ミルク育児のデメリット
・母乳育児に比べると子宮の戻りは悪い
・痩せない
・母乳よりはSIDSの発症率が高くなる
・荷物が多い(お湯の水筒、湯冷ましの水筒、哺乳瓶、ミルカー、哺乳瓶洗いなど)
・お湯を沸かすのが面倒
・哺乳瓶消毒が面倒
こうしてみるとどちらも変わらないなと思って完ミにしたのですが、移行したはじめはSIDSが一番怖かったです。けれどミルクでも発症率が低いだけであってなる時はなるんだと思って母乳への未練を振り切りました。今は荷物が多い点が悩みです。腰が死ぬ。
完ミへ、そして卒乳
退院後は里帰りしたのに逆にストレスで母乳がそこまで(〜搾乳して最高70cc)出なくなり、ガタガタになった自律神経を整える漢方(酸棗仁湯)を飲むためにあっさり完ミになりました(笑)
退院して1週間は、母乳パッドが1日で2セットびしょびしょになり変える程度出ましたが、三角絞り(おにぎり絞り)で母乳を絞り、葛根湯を飲んで3週間後には完全に出なくなりました。
諦めず母乳で育ててもよかったかもしれない、という気持ちがむくむくと湧き上がる時もありますが、ミルクも栄養を考えて作られているものだし、SIDSは母乳で育てても必ずならないという訳でもないし、早く痩せなくてもいいし(笑)、完ミにしてさっさと産後のメンタルを整えて良かったと思っています。
おっぱいの遊び飲みは絶対可愛いから見たかったけどね…